キラキラポエムの嘘

四年前のクローズアップ現代で取り上げられた話です。

あふれる“ポエム”?! 
~不透明な社会を覆うやさしいコトバ~
居酒屋、介護士、トラックドライバーなどの業界で、「甲子園」と呼ばれるイベントが人気だ。
「夢をあきらめない」「みんなを幸せに」…どれだけ言葉が心を打ったかを競い合う。
震災以降、こうしたシンプルで聞き心地のいい言葉の多用が、若い世代のみならず、広告宣伝や企業の研修、そして地方自治体の条例など公共の言葉にも広がっているとして、社会学者や批評家らが「ポエム化」と呼んで分析を試み始めている。
共通する特徴は、過剰とも思える優しさ・前向きな感情の強調だ。
この風潮を特に支持するのは、「年収200万時代」の低収入の若者層と言われるが、厳しい現実を生き抜くために現状を肯定しようとする傾向が年々強まっているとされる。
「ポエム化」の現場を通し、社会で何が進行しているのかを考える。

前向きで短絡な言葉は時に人を思考停止させ、労働力の搾取につながる。
耳障りの良い言葉ばかり並べることで、自分の生き方を無理やり肯定する。
やりがいの搾取だ!洗脳だ!と第三者に言われても、それは自分自身を否定されたことになるから耳にいれない。会社やセミナーだけじゃなく、学校とか、他にも、集団化したらどこでも起こりうることだと思った。

言葉はやっぱり気を付けなきゃいけないと思った。
短絡化してはいけないし、違和感を消してはいけないと思う。