レゾンデートル

引っ込み思案だった私は

専ら鉄棒に精を出し

幼稚園児ながらに

逆上がりが

できた。

 

小学校では

おしとやかだね

となりのクラスの先生に

「公家っぽいね」といわれて

いつの間にか体育は苦手になって

図書館で本を読んで書いて恋をしていた

彼の愛読書はホームズの『バスカビル家の犬』

 

卒業間近の高揚感と団結感で

私は躍りを考えた

瞬く間に広まって人気者になった

家では普通やってた

友達を笑顔に出来るなんて

知らなかった

 

高校で私は

女子の友達がたくさん出来た

中学仕込みのギャグのセンスで

4階にも6階にも2階にも1階にも7階にも

私を見つけると駆け寄ってくる友達が出来た

 

「あのね、失恋して毎日泣いてたけど。

かほの動画見て元気になったよ。ほんとだよ」

緑の吹き出しで送られてきた彼女の一文が今も光る

 

泣いていた子が笑顔になった

受験生として他校生に劣等感を持っていた私は

専ら周りを笑顔にしようとした

第一私は明るいのが好きだしレゾンデートルだと思っている

 

 

愛読書は

『女性徒』

純文学

自意識

ロマン派

 

 

自然体とはなにか

自分を演じるとはなにか

すべて自分ですべて虚構?

 

社会と触れていたいから

レゾンデートルが一番大切だと思えてならない

貴女にとって

貴方にとって

(精神)

私はどんなレゾンデートルが在るでしょうか?

逐一感じていたいのです。